🧂塩は必要な栄養素|塩=悪ではない?動物たちが教えてくれた“必要なミネラル”
こんにちは。
アニマルコミュニケーターの渡邉しのぶです。
毎日茹だるような暑さですね。
じっとしていても汗が出る。そんな時に食べたくなるのが「塩!」です。
と言っても、塩そのものをなめるというよりも、梅干しやスイカにお塩をかけたり、塩むすびが無性に食べたくなったり。
「なんでこんなにしょっぱいものが欲しいんだろう?」と感じたことはありませんか?
それって、たくさん汗をかいて、体の中のミネラルが失われているから。
実は塩(ナトリウム)を含むミネラルは、体を維持するのに欠かせない、大切な栄養素なんです。もちろん、犬や猫たちにとっても、同じことが言えます。
塩=悪ではない?動物たちが教えてくれた“必要なミネラル”
「犬や猫に塩はダメ」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、人間の味付けされた料理のような“濃すぎる塩分”は、動物たちの体にとって負担になります。
でも、それは“過剰な塩分”が問題であって、
“塩そのもの”が悪というわけではないんです。
むしろ、ナトリウムは体内の水分バランスや神経伝達、筋肉の働きに必要不可欠。
体がちゃんと機能するために「必要なもの」なんですね。
野生動物が集まる“塩場”って?
自然界を見てみると、もっとわかりやすい例があります。
野生の動物たちは、岩や地面をなめて「塩(ミネラル)」を補給しています。
動物たちが自然に集まってくる場所は「塩場(えんば)」と呼ばれ、特に草食動物たちが頻繁に訪れます。
本能的に、「今、自分の体にこれが必要」とわかっているのでしょうね。
これは、私たち人間が「しょっぱいもの食べたいな」と無意識に感じるのと似ています。
自然塩と精製塩の違いとは?
自然塩と精製塩の違いとは?
おすすめしたいのは「自然塩」です。
たとえば:
- 海の恵みがつまった【海塩】
- 岩の奥深くから採れる【岩塩】
- 太陽と風で干して作る【天日塩】
これらの塩には、ナトリウム以外にもカリウム・マグネシウム・カルシウムなど、体に必要なミネラルが自然のバランスで含まれています。
一方、【精製塩】は、ナトリウムの純度が高く、ミネラルバランスが偏っているため、過剰摂取につながりやすいのです。
摂りすぎても大丈夫?水と一緒に考えたい“排出力”
水分とセットで考える「排出のしくみ」
塩を摂ることに不安を感じる方もいるかもしれません。
でも、体は余分なミネラルをきちんと排出する力も持っています。
動物たちは本能的に水をたくさん飲んで、必要のない塩分を尿などで外に出してくれます。
つまり、「塩を摂ること」だけでなく、「水分をしっかり摂ること」がセットになっていれば、過剰なミネラルは体に溜まらないのです。
塩分を控えすぎて不調に…そんなケースも
アニマルコミュニケーションのセッションで、こんなことがありました。
腎臓が悪くて、ずっと塩分を控えた食事をしていたワンちゃん。
でもその子は、私にこう伝えてくれたんです。
「塩っけがほしい」
もちろん、持病がある子にとっては慎重な判断が必要です。
でも、「全ての塩をゼロにする」ことが本当にその子の体に合っているのか、
その子自身の“声”を聴くことの大切さを改めて感じた瞬間でした。
📌コラム:実は身近にある「塩の力」~金魚の塩浴って知ってる?~
金魚の塩浴が教えてくれる“塩のやさしさ”
実は“塩”の力を、昔から上手に使ってきた例があります。
それが「金魚の塩浴(えんよく)」。
弱った金魚に、ほんの少しの塩を加えた水で過ごさせることで、
体へのストレスを和らげ、自然治癒力を助けるんです。
これはまさに、塩の浸透圧調整力やミネラルの働きを利用した方法。
人間や犬猫の体にも、実は同じように“助けてくれる塩”があること、感じていただけるのではないでしょうか。
おわりに
「塩は悪」と思い込んでしまうのではなく、
「どんな塩を、どのように取り入れるか」そして「その子の状態や季節に合っているか」——
そうした視点で考えることで、体にやさしい食事のヒントが見つかるかもしれません。
アニマルコミュニケーションで出会う動物たちの“声”は、
私たちが「常識」と思っていたことを、やさしく見直すきっかけをくれるのです。
👩🦰この記事を書いた人
渡邉しのぶ|アニマルコミュニケーター
動物たちの声をていねいに聴き、飼い主さんとの心の架け橋となることを目指しています。
食事・健康・暮らしの知恵を、動物たちの視点から発信中。
▶ プロフィールを見る